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  • 執筆者の写真院長

有り体にいえば雑談である。

大学院2年次、寧夏医科大(寧夏回族自治区)への研修留学がコロナ感染症で完全に立ち消えになってしまった。double degree制度で向学に弾みをつけて、鍼の本場である中国留学が自身をより強固なものに変貌する予定だった。しかし、昨今の状況を冷静に受け入れて、柔軟に対応した。PCs中国支部で医学生や研修医の先生を中心としたチームで学びを深め、スキルを磨いた。基礎系の実験は、なかなか結果が出ずに苦労したが多くの先駆者らに助けられ、修士の学位を得た。 そして、京都に戻った。日々の臨床に没頭するも、いまいち物足りなさ&不甲斐なさを感じた。そこで、大学院時代の恩師に弟子入りを懇願。単身での条件を蹴って、夫婦で移住を決めた。大学院時代の2年間、単身生活でボロボロだったので、それを繰り返したくなかった。PCsでの勉強会で「社会的処方」に出逢い、基礎系の傍、「社会的処方」についての勉強会と独学でシコシコ調べていった。社会的処方を実践するには、行政が一番肌感覚を養えると捉え、飛び込んだ。

今まさに、地域を何回も往復巡回している。学びへの問いを追求すると共に、人との出逢いを求めて縦横無尽に駆けている。当然、無駄な動きが多く疲弊する。気持ちも落ちる。萎える。車で20分走ると、森にたどり着く。深呼吸して、目をつぶる。にわかに鼓動がフラットになる。この感覚を大切にして、さらに瞑想する。ゆっくり、ゆっくり。

息を吐き。ようやく自分を感じる。繊細さを感じる。この感覚を忘れないでね。

翌日、午前診開始。手先に繊細さと温もりが少し宿っている。患者の小さな変化に応答し、施術を展開していく。

お昼休憩。あんぱんを千切って、パックコーヒーで流し込む。午後診が始まる。指先でツボを探索。左右差を認知。加療していく。終了の合図は、「はい。〇〇さん。お疲れ様でした。よくがんばりましたね。これで大丈夫。淀みなく、今日やれることは全て行いました。素晴らしい。よくがんばりました。お疲れ様でした。」エントランスで最終患者を見送り、自分時間に突入。内省をしつつ、後片付け&簡単な掃除。帰宅。入浴。軽い食事&飲酒。

今日の終わりが近づく。充足感とあれで良かったのかと問う気持ちが少し交錯する。入眠。


起床。





今日も普通が始まる。




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