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執筆者の写真院長

November

 今月は、必修科目から選択科目、講演会すべてが脳・神経領域に偏り 、思わぬかたちで知見が広がった。また領域の復学のきっかけになったことは言うまでもない。

文字通り脳vember月間となった。月の総括として前頭葉のあらましを要約して少し書き示す。

 人間らしさと運動を司る、それが前頭葉の役割。人間らしい思考力・創造性・社会性を発揮する(高次脳機能)。前頭葉は前頭野連合、高次運動野、一次運動野の3つに分けられる。

まず前頭野連合(前頭前野)の機能として、判断や思考、計画、企画、創造、注意また行動や感情の抑制、コミュニケーションなど高度な分析や判断といった”人間らしい”活動を行えるのは、この前頭前野のおかげである。前頭前野は、ヒトの大脳の約30%を占める。

この部分が障害されると意欲の低下、注意障害、脱却性、易怒性(興奮反応)などが出現する。また人格の変化が現れる。(高次脳機能障害)

高次運動野と一次運動野については、運動プログラムの作成と実行を担っている。我々が煩雑な運動、細かな動きをする際、適切な運動を準備提供する高次運動野が働き、運動の実行を指令する一次運動野が協調している。この一連の運動を随意運動という。この随意運動が滑らかに実行されるためには、一次運動野からの指令だけでなく、大脳基底核(運動の初動や停止)や小脳(運動の方向、タイミング、平衡感覚)からの調節が不可欠である。

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