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CIS勉強会

 先週、香川大学医学部の学生さんから、一緒に勉強しませんかと連絡をいただいた。CIS( Chiiki-Iryo-Student)という地域医療について学ばれている団体さんで、島根大学医学部地域医療研究会のメンバー2人と共にオンラインで参加した。西 智弘先生著 「社会的処方」を参考にディスカッション。

社会的処方とは、医師が処方する薬ではなく、地域のつながりがひとを健康にしていく仕組み。地域で暮らす、あなたの活動ひとつひとつも、誰かの孤独を癒す「お薬」になるかもしれない・・・。

 初参加の私は、簡単な自己紹介をした後にメンバーに加わり、地域のコミュニティについて発言をした。その際、京都の地域特有の横の繋がりを例えに、話を進めた。地蔵盆、体育祭、文化系の催し等を引き合いに地域の繋がりを紹介した。目的を持つこと、また一つの行事を経て、地域の密着度合いが変わってくるのは承知の通り。今年度は、保健衛生委員と体育振興会常任委員を兼任しているが、地域の先輩方の教えを乞いながら何とか務めている。可能な限り、地区の集まりには参加している。


勉強会の中盤からは、スキルアップの時間が設けられており、


患者「先生、夜眠れなくて困っています...」

医師「そうですか。では睡眠薬を出しておきますね」と、答え処方する。

or

医師「そうですか。普段はどのような生活をしているのですか?」と、問い。やり取りの内容・情報を集積しながら処方箋(ここでの処方箋の定義は、服薬ではなく、患者の背景に応じた地域のつながりを処方する)をつくる。


どちらがよいでしょう。おそらく後者ですよね。

医療者が生活背景を聞き出し、それに応じて"社会とのつながりを処方する"

既存の医療の枠組みが構築されている中でどう対応するのか。

社会とのつながりを処方する、この響きとても好感が持てる。それを、即実践に生かせる環境かどうかは、地域によって差がある。


著者の西先生は、本場イギリスでの実地活動を通じて、日本に帰国し普及活動をしております。

英国は、2年前の2018年に世界初の「孤独担当大臣」のポストを新設した話がありました。孤独問題の解決策が、有権者獲得・孤独に悩む高齢者の支持を獲得しやすいという、内実があるとか何とか噂になっておりましたが、いずれにしても国を上げて孤独問題にフォーカスした点は、大変興味深いです。

英国では、制度化している。一方、我が国では地域によっては文化として根付いている。


制度vs文化


この興味深い二項対立から、導き出される成果はいかほどか。

ひきつづき、CISで学んでいこうと思います。






怒れる人々は、常に知性などを持ち合わせてはいない

-ジェーン・オスティーン-


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