日本プライマリ・ケア連合学会主催
第8回中四国交流会、2日間に及ぶ開催、無事に終えました。
4月から入会し、運営メンバーとして本日まで活動してきました。
毎月の会議や講演会の講師の先生へのアプローチ、各セクション時間を縫ってここまで伴走できたことに嬉しさと喜びが交錯し、今はホッとしている状態です。
初日のワークショップ1では、離島の総合診療医・山城啓太医師(渡嘉敷診療所)をお招きし、ソーシャルキャピタルの実践を事例を元に考察していきました。社会関係資本における結びつきは、長く実地活動されている先生だからこその真実味、あるいは苦味が表面化され、学生側にとって非常に意味のある時間となりました。講演会という形で、再度山城先生とお会いできたことに強い繋がりを感じました。
2日目のセッション、午前中は岡山県真庭市でご活躍されている山﨑博子先生(保健師)による、「ソーシャルキャピタルが支える真庭の地域包括システム」演題でした。
真庭市のアクティブで自由度の高い取り組みは、学生側にもチャンスがあると希望が見出された瞬間でした。地域見守りネットワーク(まにわのわ)や、徘徊の恐れのある高齢者さんへの事前登録、市民が認知症キャラバン・メイトとなり、地域で周囲を支える素養を培う場面が組み込めれており、煩雑なシステムを排除したシンプルな構造は、ロールモデルとして最適でした。
ラストのセッションでは、大分県杵築市のソーシャルワーカー岡江晃児先生の死生観についての提言を聴取し、何度も学生間でディスカッションを重ねていきました。
岡江先生の事例検討では、学生に優しく問いかける姿勢が印象的でした。実直にアセスメントをおこない、クライエントへの寄り添い方の考察や、その人らしい支援とは何か、存在を肯定する等のワードが強く心に残りました。
ルールやシステムだけに頼らない、文化を創造する。
本質を見失うことなく、前に進んでいく。
組織を変えていく、エネルギッシュな行動。
以上、大変濃密でかけがえのない貴重な2日間となりました。
講師の先生方、ご多用の中ご講演を賜りまして、誠にありがとうございました。
中四国地方および、九州地方からの参加者の皆さま、長丁場のセッションにお付き合いくださり、感謝申し上げます。
次回の開催は、12/19,20となります。
奮ってのご参加、お待ち申し上げております。
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